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  • 助産師 近藤

産後ケアのこと


とうとう12月です。あっという間の一年でした。5月から産後ケア施設立ち上げを考え始め、そこからは、紆余曲折、色々大変なことが次から次へと湧いて出てきて、何度も頭を悩ませた半年でしたが、どうにかこうにか年内に助産院が立ち上がり、本当にホッとしています。

ママと赤ちゃん達の笑顔が見たい一心で、我武者羅に走り続けてきたけれど、この活動は本当にママと赤ちゃんの達の為になるのかな?こんなにたくさんの障害に阻まれるって、私の考えは間違ってるのかな?家族にたくさんしわ寄せ、母親として私は失格なのではないかな?そんな葛藤と戦いながら、応援してくれる家族、仲間に支えられながら、何とか助産院を立ち上げられました。まだまだこれからですが、ようやくスタートラインに立った気がします。この先も、たくさんの迷いや悩みは降って湧いて出てくると思いますが、家族や仲間、ママと赤ちゃんたちと一緒に、この助産院を育てていけたらと思っています。本当に皆様、いつもお心を寄せてくださり、ありがとうございます。

助産院がひと段落ついたところで、今度は産後ケアを充実させるために奔走しています。助産院を立ち上げた大きな目的の一つがこの産後ケアに尽力したいということ。まだまだ皆さん「産後ケア」という言葉には馴染みがないのではないかと思います。ここ数年で、フィンランドの産前産後ケア(ネウボラ)に習って、日本も産後の母子ケアに力を入れようと動きはじめています。妊娠期から産後、子育て期まで、切れ目なく、助産師などの専門家が母子に寄り添いサポートしていくというケアシステムです。昭島では、あいぽっくのゆりかご面談(育児パッケージ配布)に始まり、妊娠SOS、マタニティクラス、こんにちは赤ちゃん事業、乳児健診、子育て広場などが行われています。そこに加えて、今、重要視されているのが、「産後ケア事業」です。

出産直後のあの大変なしんどい日々。たった1日で良いから、まとまった時間眠らせてほしい、、、ほんの数時間で良いから、安心して赤ちゃんを預けられる人に赤ちゃんを任せて休みたい、、、不安で不安で仕方がない時、優しく一つ一つゆっくり一緒に考えて支えてくれる人がいてくれたら、、、。そんな一番辛い時に、昭島は行政の支えがほとんどありません。一番大変なのは1ヶ月未満なのに、こんにちは赤ちゃん訪問は2ヶ月目から。一番必要なところに大きな切れ目。中野区や練馬区をはじめ、23区内では、すでに産後ケアに行政が助成金を出し、産後入院も一泊数千円、デイケアは1000円〜2000円程度の自己負担で利用できるようになっています。ここ1〜2年、瑞穂町や八王子市が動き出しましたが、昭島は、今の所残念ながら動きが見られません。母乳マッサージ1時間受けるだけで4000円弱という現状です。助成金が出ている市区町村では、母乳マッサージ、食事、沐浴、全部込み込みで上記の値段です。この多摩格差、、、残念です。

でも、行政は何もしてくれないと、クレームを言っているだけでは、社会は変わらないと思うんです。「ないなら作る!」バースコーディネーターの大葉ナナコさんが、以前、「クレーマーじゃなくてクリエイターになりましょう♪」と言っていて、全くだーと思ったのを覚えています。なので、今は完全に赤字なんですが、とにかくそういう場所があるということ、そういうことをしている助産師が昭島にいるということをママ達にも行政にもアピールすることを第一に考えて、めぶき助産院を立ち上げました。赤字経営のくせに、今はまだちっともママとベビーに優しくない、ママたちに自費で負担してもらうには、到底、現実的な値段とは言えないような料金設定、本当にごめんなさい。でも、ここから、社会が少しずつでも変わっていってくれることを信じて、まずは第一歩という段階です。

ここを機会に、自分たちの子育て環境、いつかは訪れるであろう自分の子供達の子育て環境を整えていくために自分は何ができるのか、より良い昭島、より良い子育て環境について、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。社会を変えるには、ママ達一人一人の力が必要です。どうか、この先の昭島の「産後ケア」の動向を一緒に見守ってください。何かもし機会があったら、ぜひ、「産後ケア」が必要なのだと声に出してください。そんなママ達のつぶやきが、社会を変えるだろうと私は思っています。

昭島近郊で働く助産師数名で、今後の産後ケアを盛り立てていこう!という団体を立ち上げました。「ネウボラAkishima」です。ただいま、一般社団法人化の準備中。こちらも、皆様、ぜひ、お見知りおき下さいませ♪

うちに母乳マッサージや整体で相談に来られるママたち、皆さん、母乳の調子が良くなってきても、体の痛みが楽になってきても、また次回、また次回と予約を入れる方が多いです。育児には誰か不安に寄り添い伴走してくれる人が常に必要ということなんだと感じています。困った時に気軽に相談できるいつものあの人。いつものあの場所。そんな産前産後ケアホームめぶき助産院になれますように。。。


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